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慢性気管支炎・肺気腫など
タバコなどによって、空気の通り道である気管支や、酸素の交換を行う肺などに障害が生じる病気です。その結果、空気の出し入れがうまくいかなくなり、軽い動作でも息切れが起こりやすくなります。また細菌やウイルスによる感染症をおこしやすいことも知られています。
これらの病気の方はなるべく早く禁煙を行うことが重要です。そのうえで病状に応じて吸入や貼付薬などの薬物療法や、日常生活での酸素吸入(在宅酸素療法)などの治療を選択してゆきます。当院は肺機能を測定する機器を備えております。また禁煙外来や在宅酸素療法も行っておりますのでご相談ください。
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長引く咳、咳喘息
風邪がなおった後にも咳だけが続いているという経験をお持ちの方もおられるかと思います。咳の原因は風邪や肺炎、気管支喘息、喫煙、腫瘍、咳喘息など様々です。
咳喘息とはタバコの煙による受動喫煙や運動、飲酒、ストレス、ほこり、ハウスダスト、気温の変化など様々な刺激に対して、空気の通り道(気道)が過敏に反応して咳が続くという病気で、近年増加しているといわれています。普通の咳止めや風邪薬ではなかなかよくならず、喘息の治療を行います。
咳が続く方は上記のような病気を念頭においてレントゲンや肺機能検査、血液検査などを行いますのご相談ください。
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気管支喘息
気管支喘息とは、気道が刺激に対して過敏になることにより、気道が狭くなり咳や特徴的な喘鳴をきたす病気です。普段症状がなくても気温の変化や風邪などの気道に対する刺激をきっかけとして発作が起こります。症状は自分では気づかないくらい軽い方から、命にかかわるような重症な方まで様々です。
気管支喘息の特徴は、発作があるときのみ症状が出現することですが、発作が起こった時だけ治療を行うのではなく、発作を起こさないように普段から治療をしておくことがとても大切です。
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禁煙外来
喫煙は様々な病気の原因となります。禁煙をお考えの方、今まで自分で挑戦してもうまくいかなかった方は禁煙外来の受診を検討してみませんか。
タバコに含まれるニコチンは脳からドーパミンを放出させます。ドーパミンは快楽を感じさせる作用があるため、タバコを吸うことにより落ち着いたり、ホッとしたりできます。しかし、この効果は30分程度で切れてしまうので、またタバコを吸うようになってしまい、なかなか禁煙がうまくいかないのです。
禁煙外来では禁煙補助薬を使うことにより12週間をかけて禁煙を実現してゆきます。治療には公的医療保険が使えます(一部条件があります)ので12週間の治療で一般的には13,000円~20,000円程度の負担になりますが、使用する薬や保険の種類によっても若干異なりますので、治療をお考えの方は直接ご相談ください。
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睡眠時無呼吸症候群
睡眠時無呼吸症候群は、首周囲の脂肪の沈着、扁桃の肥大などの原因で空気の通り道が狭くなったり閉塞したりして起こります。周りからいびきがうるさい、寝ているときの息が止まっているといった指摘を受けることが多く、自覚症状としては昼間の眠気や集中力の低下、頭痛などを自覚することが一般的です。
診断は自宅で一晩機械をつけて寝ていただき、呼吸の状態をチェックします。
睡眠時無呼吸症候群と診断された場合には、寝ている間に空気を送り込む鼻マスクの装着や生活習慣の改善を行ってゆきます。当院は診断に必要な機器を常備しておりますので上記のような症状がある方はご相談ください。
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在宅酸素
肺気腫や間質性肺炎、肺の手術後などに肺の機能が低下してくると、体の活動を維持する為に必要な酸素を十分に取り込むことができなくなります。
ご自宅に酸素を濃縮する機械を設置したり、持ち運び用の酸素ボンベを使用したりすることにより症状の軽減を図ることができます。
保険の適応には条件がありますので在宅酸素療法をご希望される方はご相談ください。